2022年9月22日木曜日

カビの基礎知識

今の家の風呂場は、下半分がタイルで上半分が吹付け塗装になっています。

この吹付け塗装部分が結構カビやすいのです。

2.5ヶ月カビが生えないとパッケージに書かれている防カビくん煙剤を1ヶ月に1回使うとカビ無しの状態がキープできますが、使用するのを忘れていると40日経過したあたりからカビらしき黒い斑点が出始め、50日を経過すると明らかにカビとわかるぐらい黒い斑点が広がっていく感じです。

写真は40日経過したあたりのものです。

家を建てるにあたって、カビについて調べたことをまとめておきます。

カビの基礎知識

我々の周囲の空気中には常にカビの胞子が漂っており、どこにでも胞子は付着し、発育を許す環境と時間かあれば発芽して菌糸を伸ばし、やがて胞子を着生しその胞子が周囲に飛散する。

室内の空気中に浮遊するカビの胞子を完全に除去することは困難で、カビ汚染の防止には付着したカビ胞子を発育させないことが効果的である。

「カビの発育を利用する環境評価法」 建築設備と配管工事 2012年5月号 pp.13-17 (2012) 下線はブログ筆者による。以下も同様。

カビの生育には,「環境」(栄養分,酸素,温度,水分)と,「時間」が必要です.

有機物を含む建材はカビの栄養分になります.
カビの発育には酸素が必要ですが,人の住む所には必ず酸素があります.そしてカビが発育する温度は0~45℃,最適気温は20~30℃で,人の生活温度と一致します.したがって,カビの発育に必要な環境条件の「栄養分」,「酸素」,「温度」は,建物では常に満たされた状態です.建物で満たされていない唯一の条件が水分です.
水があればそれを利用してカビは発育しますが,水の無いところでは周囲の空気から水分を取り込みます.そのため,空気中の水分の状態はカビの発育に大きく影響します.

「建物のカビを考える」 環境と管理 2005年6月号 pp.37-42(2005)

つまり、カビの胞子はどこにでもあって、カビが成長するための栄養分と酸素と温度は人間が住む環境ではコントロールできないので、湿度コントロールが大事ということになります。

カビ対策

通常では対象とする物質のAw(水分活性)を0.6以下に保持するとカビは全く生育できない。これを維持するために環境の相対湿度を温度変化に拘わらず常に60パーセント以下に保つことが必要である。

カビ対策マニュアル 基礎編-文部科学省

カビ対策には湿度を60%以下にすることが必要ということですが、気象庁のデータを見ると、夏場は北海道や軽井沢のようなところでない限り、湿度は60%をはるかに超えてしまいます。

日中帯だけではなく、夏場の朝の涼しい時間帯でも湿度は60%を超えます。

夏場、朝の涼しい外気を室内に取り入れるという考え方もありますが、温度は低くても湿度は高いので、湿度コントロールの観点からは注意が必要そうです。

なお、通風では根本的なカビ対策にはならないようです。以下の記事が参考になりました。

風呂場の壁や床についた水気を早く飛ばせば、より高湿度な状態を外気程度の高湿度まで下げることは可能になるので、カビの生育を遅らせることはできます。ただ、生育が遅くなっても生育が止まるわけではないので、根本的ではないのでしょう。

今の家でもエアコンを一日中使うと、エアコンのある部屋やその隣の部屋は湿度60%以下を維持できます。

ただ、エアコンの電気代がすごいことになるのと、風呂場のようにエアコンから遠い場所は湿度コントロールができないので、外気の流入量をきちんと管理できる家がいいなあと思いました。