2022年11月3日木曜日

収納計画


収納量の目安

ネットで収納量の目安を調べると10~15%がいいとか、12~15%がいいとか、13%がいいとか、20%がいいとか、いろいろな記事が見つかりますが、総じて「~と言われています」と書かれているだけで、検索結果の上位に出てくるのは根拠が不明なものしかありませんでした。近年、こういう記事多いですよね……。

諦めずに探してみると、積水ハウス総合住宅研究所調査の「収納率と満足度の関係」のグラフが見つかりました。

これによると、

  • 収納率が10%未満でも、6割の人は満足
  • 10~12%の収納率を確保すれば、7割以上の人は満足
  • 収納率が14%を超えると、暮らしの満足度は大きくは変わらない
  • 収納率を高くしても5%の人は不満がある

ということがわかります。

収納の配置

積水ハウスのウェブサイトをさらに見ていくと、他にも有用なデータがいろいろ掲載されていたので、参考になったものを挙げておきます。

収納に困っているものの第一位は衣類

現在の住まいで収納をもっと充実させたいと思う場所は、玄関とリビングがほぼ並んで1位と2位

積水ハウスさんでは、これらの総合住宅研究所の調査結果などをもとに、リビングクローク、シューズクローク、寝室クロークの3つの設置を推しているようです。データをもとにしているので、説得力があります。

これまでの経験に基づく収納の必要性

これまで何度か引っ越して感じたことは以下のとおりです。(基本的に片付けは苦手です)

  • モノは、そのモノを使うところの近くに定位置がないと、しまわれず出しっぱなしになりがち。
  • 収納はあればあっただけいいわけではなく、収納がありすぎると「もしかしたら使うかも(けど結局使わない)」というモノが収まっていく。収納のサイズに合わせてモノは増える。

うちの場合の収納計画

家づくりにあたって調べた情報や、これまで住んできた経験をもとに、以下のようにしました。

  • シューズクロークを設置し、スペースを広くとる
  • 家族の衣類を1箇所に収納するファミリークローゼットを設置し、場所は脱衣所の洗濯機の近くにする
  • パントリーは間取りの関係で置けなかったので、キッチン壁面の収納力を高める
  • リビングの壁面の裏に収納スペースを設ける

収納量の確認

収納を適切に計画したつもりでも、住み始めて本当にその収納量で大丈夫なのか、漠然とした不安感がありました。

最初のほうに収納率のことを書きましたが、注意したいのは、収納率が低くても満足な人は比較的多いですし、逆に収納率を高くしても不満の人が5%はいる、ということです。収納率が何%だったら大丈夫というものではありません。

そのため、間取りがある程度固まってきた段階で、今の家のモノが新しい家の適切な場所に問題なく収まるのか、洗い出してみました。

手順は以下のとおりです。

  1. まず、今の家にあるものを、部屋ごとにすべて列挙します。
  2. 次に、それが棚の何段分になるかを書きます。
  3. そして、それらを新しい家ではどこに置くつもりかを書きます。
  4. 最後に、できた表を新しい家の部屋ごとに並び替えると、それぞれの部屋に必要な収納量が見えてきます。


地味に面倒な作業でしたが、これをやることによって 日常的に使わないもの(季節ものの飾りとか、子ども関係のとっておくものとか)を収納するスペースが足りないことがわかったので、小屋裏収納は減額調整で無しにはせず、作ってもらうことにしました。

手間がかかりますが、収納のことをしっかり考えたい場合はやってみることをおすすめします。