2022年11月9日水曜日

窓の選定(トリプルガラス、ペアガラス、日射取得型、日射遮蔽型、網戸)


トリプルガラスにするかペアガラスにするか

以下の記事が参考になりました。

コスパを考えるとトリプルガラスで元をとるにはかなり長期間必要ということがわかります。

また、冬に窓を結露させずに相対湿度50~60%を維持したい場合は、トリプルガラスが必要そうです。

頼んだ設計事務所は標準仕様がトリプルガラスで減額したい場合にペアガラスにするという方針でした。

そのため、そのままトリプルガラスとし、YKK APのAPW430とLIXILのエルスターXの見積りをとって安い方にしました。

日射取得型にするか日射遮蔽型にするか

南面以外は日射遮蔽型でよさそうですが、パッシブハウス的な考え方では南面を日射遮蔽型ではなく日射取得型にするという考え方をよく拝見します。

冬の日射取得による暖房費の節約効果は以下の記事が参考になりました。

このケースでは、日射遮蔽型で1カ月あたりの節約額は千円くらいと試算されています。

トリプルガラス(YKK APのAPW430)の日射遮蔽型と日射取得型の差を同様に計算すると、以下のようになりました。

日射熱量Q = 冬日射量0.7 [kW/㎡] x 窓面積6.7 [㎡] x 日射熱取得率の差( 0.57 - 0.47 ) = 0.47 [kW]

あと、日射取得型と日射遮蔽型とでは、日射取得型のほうが熱貫流率が高い(保温性能が少し低くなる)ので、その点も計算してみます。

伝導熱 = 温度差( 室内23℃ - 東京冬平均気温6℃ ) [K] x 熱貫流率の差( 0.92-0.72 )[W/(㎡・K)] x 窓面積6.7 [㎡] = 34 [W] = 0.034 [kW]

日射取得型トリプルガラスで得られる日射取得熱量と比較して、日射取得型トリプルガラスで失われる伝導熱は一桁少ないので、この点は気にしなくてよさそうです。

ただし、日射取得は冬の日差しがある時間帯だけなのに対し、伝導熱は夜間も含めて常時なのでそこをどう考えるかかなと思います。

うちの場合は以下の理由から南面も日射遮蔽型にしました。

ちなみに、頼んだ設計事務所のスタンスとしては、基本は日射遮蔽型をおすすめして、要望があれば日射取得型にするという感じでした。ただ、日射取得型にする場合は夏場に軒やシェードやグリーンカーテンなどで日差しを防ぐ対策が必要になると説明するとのことでした。

網戸を付けるか付けないか

高気密高断熱にすることで夏場はエアコンを付けるのが基本になるので、網戸は要らないと個人的には思っています。

ただ、網戸なしを家族に納得してもらうように説明するのは難しかったです。やっぱり窓を開けたいときもあるよね、と言われると、その気持ちもわかるので……。